思考法の “正しい” 勉強法

思考法を、上司からの指示で嫌々 学ぼうとしている方や、「使えば正解が出る魔法」のように捉えている方は、書籍やネット記事が溢れてますので 片っ端から丸暗記すれば十分です。 ”今” よりは確実に正解に近づくでしょうし、成果や評価も、今よりは質が上がることは間違いありません。
今回は、上記のような方とは違い、「純粋に自らの成長を目的として」学ぼうとしている方が
”正しく” 学び進めていくために 『実は一番最初にやらないと損する』こと について話していきます。

それはズバリ、
「思考の準備を整える」
ことです。

全然ズバリになってませんね。 ふわっとしてます。(笑)
子供のころから、何事も準備が大切だ!と教えられてきましたよね? 私は苦手でしたが・・・(笑)
こと思考法を学んでいくにあたっては、必須です。
なぜなら、この準備が整ってない状態で思考法を学んでも「正しく」学べないからです。
つまり、せっかく勉強をしても正しく吸収できないので、その時間を損するということです。

どういうことかというと、、、  と説明するより、具体的な手順を進めていく方が分かり易いので、どんどん進めますね。


”思考法を正しく学ぶための思考の初期設定” 
その① 自分を知るべし!
客観的に「自分」を見て、「自分はいかに無知か」「自分の考えがいかに浅いか」を知り、受け入れましょう。
きついことですが、思考法を学んでいくと「今までの自分の発言が恥ずかしい・・・」と、過去が黒歴史のように感じてしまうことがよくあります。(笑)
そうなったときに、「自分はまだまだ浅い」ことが受け入れられてないと、思考が「過去を黒歴史にしない」ことに力を注いでしまい、吸収を止めてしまいます。 黒歴史を継続することになるのですが、それを認めないことでプライドを維持するパターンですね。
どうしても難しい場合の裏ワザは、まず「自分はド底辺だ!」と強制的にキャラ設定してしまうことです。 
プライドが邪魔しそうになったら、「学ぶ時だけは自分はド底辺の設定だから」と割り切って、「そういうことにしといてやろう」と、とにかく吸収することを止めなければ 自然に自分を知り、受け入れられるようになるでしょう。

その② 「事実」を確認すべし!
「感想」と「事実」を混ぜていないか?と常に意識しておきましょう。
思考法というのは、個別の問題に対しての答えがピンポイントで出るものではありません。あくまで「答えの精度を上げる手順」なだけです。
例えば、手順1→手順2→手順3⇒答え という思考法だったとすれば、手順1で出した答えを基に手順2に進むことになります。 その手順1で出した答えが間違っていたら、当然 手順2も基準自体が間違えていることになりますよね?
思考法に沿っていても効率良く正解に近づけない人に特に多いのが、手順のどこかに「感想」が混ざっていることなんです。 
〇〇地区に出店できるか?という課題について、 「下見に行ったところ、人が多かったので需要はある」→「付近の競合店の価格設定は・・・」 と進めたとしても、「人が多かった」は感想でしかなく、「〇〇地区の人口は〇〇で、最寄り駅の乗降者数が〇〇である」と事実を確認すれば「現状では需要は見込めない」→「他の地区からの呼び込みにSNS戦略を・・・」 となったりします。手順2の時点で方向性が違っていますよね。
事実を基に進めた結果であれば大きな間違いにはなりにくいですが、「感想」が混ざると その次の手順からどんどん間違いに向かっていくことになります。
ですので、浮かんだ考えは全て、事実であるかを確認しましょう。

その③  バイアスの存在を知るべし!
これに限っては、完全に攻略するのは難しいものです。 ですので、「バイアスに騙されるな!」ではなく「バイアスを知れ!」と表現してます。
バイアスというのは、歪みや偏り、先入観や思い込み などと表現されるもので、無意識に「紛れ込む」ようなものなので、完全攻略はほぼ不可能なんです。(笑)
しかし、悪気もなく致命的なダメージを残すのがこのバイアスってやつなのです・・・
先述の「事実を確認」にも関わりますが、事実を確認するためのデータにも 抽出方法や解釈の偏りといったバイアスが含まれていたりするので、ヤバいやつなんです。(笑)
対策としては、とにかく「存在を知る」ことです! ここでの「知る」は、「軽く知識に入れる」ではなく
知らぬ間に判断を狂わせる恐ろしいものが存在するんだ・・・ということを「脳みそに刷り込む」レベルで知ってください。 そして、この判断はバイアスにかかった答えだ と気付いたら、絶対に選択しないでください。
災害などで危険な状況が迫っていても「自分だけは大丈夫だろう」と思えてしまう正常性バイアスというものがあります。このバイアスのせいで何百人も命を落としました。
バイアスだと気付いても「これはバイアスだな。まぁでも大丈夫だろう」と選択せずに、
「自分を間違いに誘導する罠」だと思って、冷静に事実を見極めてください。

”初期設定” としては上記3つで完璧です。
思考法を学び進めていけば、この3つの重要性が分かってきます。すると、この設定が出来ていない頃に学んだ内容が全く違う見え方になります。結果、また同じ項目を学び直すことになってしまうんです。

せっかく学ぶなら、勉強をやり直す時間も手間も もったいないので、効率よく思考法を導入していけるよう、
しっかり「思考の準備を整えて」からスタートしましょう!


 

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