思考法、何から始める?
まず、「思考法」というのは単体で存在するものではなく、「〇〇法」や「〇〇思考」など無数にあります。
ネットでも書籍でも情報が多すぎて、 何から始めればいいの? どれが正解なの? と悩んだ結果、結局 思考法を導入することなく「今の自分の能力」の範囲で答えを出している方が多いんじゃないでしょうか。
そのような方に私は、
思考法全体(思考法そのもの)についての捉え方
からアプローチすることにしています。
それは、「思考法」と言われるとアレルギー反応のように拒絶してしまう方や、極端な方だと「宗教的なものの教えでしょ?」くらいに捉えている方が非常に多いからです。
特に経営者や役職者のような方は、自身のやり方・考え方に自信を持っているので、考え方を変えろ と言われているような気分になり、拒否反応が出るんでしょうね。
そのような意識では「〇〇思考」や「〇〇シンキング」などの個別の手法について小難しいことを学ぶ気にはならないし、変に捉えたままで学んでも 身になりません。
ですので、そもそもの「思考法」というものに対するイメージ、捉え方 の温度差をなくすことから始めています。
むしろ、この温度差がなくなり、自然に「思考法」を捉えた方には「あとはご自分でどうぞ~」くらいのレベルですね。(笑)
まず、「思考法」なんていう仰々しいワードは気にしなくていいです。 ちょっと面白い心理遊び 程度に思ってもらってOKです。 ラクに考えましょう。
ここで書いていることは、本格的な記事や書籍だと「成長マインドセットになんじゃかんじゃ~」 の部分にあたると思いますが、そういったワードも必要ないです。 「成長なんちゃら~」なんて名前を付けられていると、自分は実績や経験によって成熟している と思ってる経営者の方たちが拒否反応を起こすのも当然です。
こういった とっつきにくい名称のせいで誤解していることが非常に多い!
ただの名称として、かる~く捉えてください。
思考法なんてワードですが、あなたを洗脳するでもなく、あなたの実績を否定するものでもないんですから。
思考法なんてただの ”ヒント集” のようなものです。あなたの経験や人柄や性格、今まで築いてきた人間関係などはそのままで、単にヒントが増えるだけなんです。
そのヒントを使って出す答えは、思考法で決められた答えなんかじゃなく、まぎれもなく あなたの判断、つまり、あなたがあなたであることは何も変わりません!
逆に言うと、あなたが下す「判断」こそが『あなた』であり『あなたの評価』ですよね?
あなたが下した「判断」によって築かれたのが今の環境や人間関係ですよね?
であれば、まさに「自分」を表現するそのものである「判断」を、ヒントも使わずに間違ってしまうと、もったいなくないですか?
「そんな得体のしれないヒントとやらを使ったせいで間違ったらどないすんねん!」
と思った方の誤解もここで解いておきましょう。
思考法は 水晶を使ったりタロットカードを使うような神がかり的なものではないし、霊視だの憑依だのといったオカルト的なものでもない、さらに言うと数式がなんじゃ方程式がなんじゃ といった難しいものでもないんです。
一つ一つは誰にでも分かる「手順」なだけです。
「〇〇法」や「〇〇思考」などは、この誰でも分かる一つ一つの手順を効率よく整理してくれているだけのものということです。
つまり、あなたの今の能力をベースにヒントを使うだけなので、精度が上がることはあれど、下がることは無いんです。
それでも拒絶してしまう方、
実はあなたも日常の業務で「思考法」の一部をつかってるんです。
思考法なんて学んだことは無いぞ?自分の能力で考えてるぞ?と思いますよね。
その通りです。 なぜなら「思考法」というのは、数百~数千の成功者の考え方を分析しブラッシュアップしてきただけのもので、もともとは「誰かの考え方の一つ」でしかないからです。つまり、経営者の方や役職者のように実績のある方の考え方であれば、自然に「思考法」を使っている、もっと言うと、自ら思考法を 編み出している んです。
思考法なんて、それくらい身近なものなんですよ。
なのに何故、こんなに 思考法の導入を勧めるか?というと、
”もったいない” からです。(笑)
幾多の成功者や研究者が公開してくれている「ヒント集」を使わない手はないでしょう?ということです。
人生なんて判断の繰り返しですよね? その判断のたびに、自分の「経験」の範囲をヒントにしてきましたよね? それを、幾多の成功者の 失敗も含めた経験 までも都合よく範囲に入れて使ってしまおう!と勧めているだけなんです。
「3×4は?」という問題に、
小学低学年の子供は「分かりません」と判断しても、
中学年になると、3が4つ と教わった経験をヒントに、3+3+・・・で12と判断するでしょう。
我々は 誰かが残した「サンシジューニ」というヒントを使うので、一瞬で12と判断できますよね?
このように、思考法なんて特別なものじゃないんだ ということを分かっていただければ、少しは拒絶感が減るんじゃないでしょうか?
VUCA時代と言われる今現在の社会では思考法のマスターはマストと言われています。
そのため、上司や社長よりも ”より正解に近い” 判断が出来る若者が増えています。テレビやSNSでも若い成功者をよく目にしますよね?
どんなに「この道一筋!」といえど、所詮 自分一人の数十年分のヒント。 思考法を導入したことで無数の、しかも質の高いヒントを活用する若者に、能力で勝てるワケがないのは当然のことでしょう。
まずは捉え方を変えて、気楽に 気軽に導入してみましょう。
「知らぬ間に使ってた?思考法!」という記事で具体例も挙げてますので、是非読んでみてください。